悔しいけど、僕はブロガーなんだな

2006年05月28日(日)22:26

カナかな団の首領、Shock-O! さんのサイト AboutWorks.com で見つけた、ブログってナニさという記事から。

某新聞によれば、ブログとは簡易ホームページである、というような書き方がされているらしいです。実際、俺もそのように記述されているのを見たような記憶があります。確かに、ブログはレンタルサービスや、出来合いのツール (CGI など) を使えば割と簡単に構築、運営できます。このサイトも今ではブログ化しているのですが、その運営にかかる手間は以前と変わらず、いや、以前に増して簡単ではないのです。

俺は、Web を始めコンピュータにはコンピュータの書き方があると思っています。紙媒体とは違った書き方です。例えば、全角文字と半角文字の間に空白を入れるとか、そういうこと。ちなみに、そのことについては多少、こだわり恋文の中で言及した記憶があります。読んでいない人は、一度ご覧ください。

えっと、ブログが簡易ホームページと呼べるものであるかどうかですが、俺的には、あまり簡易でないような気がするのです。そりゃあ、人によっては簡易であるかもしれません。でも、それは文章を書くことに慣れていて、なんの抵抗も感じない人だと思います。日ごろからコンピュータで文書を公開することを、少しでも意識している人なら、ブログの記事で HTML のマークづけをしたいと思うのは当然の考えなのです。だから、俺はブログの記事を書くのにかける手間は、ブログでない HTML ファイルを書き上げる手間と、大して変わらないのです。

ブログを書く人をブロガーと呼ぶらしいのですが、その響き、なんだか軽々しく思えて仕方がありません。俺は、ブロガーというのは HTML にさほど詳しくなくとも文章を書くこと自体に熱くなれる人だと、勝手に思っています。実際、自らブロガーを語る人のブログって、大概、Strict じゃあないんですね。思いを伝えることには秀でていても、HTML 的には妥協している、という感じ。もっとも、俺なんかはまったく逆で、思いより先に HTML をとことん作り込んじゃうから、大した内容もない私見をブログとして公開しちゃっている感じなんですが。

ブログを書く人をブロガーと呼んじゃうのならば、俺もブロガーなんですよね? 本当はあまり認めたくないのですが。

俺自身、Web サイトの制作者でこそあれ、ブログの記事だけを書いているわけではないのです。だから、ブロガーだと思いたくないのです。簡易ホームページの作者をやっているわけじゃないんですよ。普通の Web サイトにブログのメンテナンス性を取り入れたってだけで、決して、ジャーナリストを気取ってブロガーに転身したというわけではないのです。そこんとこ、よろしくお願いします。表面上はブログをやっていても、根は、手打ちで HTML を記述する Web サイトの制作者ですから。

えっと……、ブログが簡易ホームページだという考え方、俺は認めたくありません。どのような形であれ、インターネットの Web 上に公開されている Web サイトは、みな平等であり、簡易とか簡易でないとか、区別すること自体が間違いなのですよ。

PHS簡易型携帯電話と訳されてしまうように、日本人は何かと簡易という言葉を使いがち。実際、携帯電話の元になったのが自動車の車載電話なのに対し、PHS の元になったのは家庭電話の子機ですよ。まったく起源の異なるものが、簡易という接頭辞によって、あたかも同一のものから生まれたかのように扱われてしまっているのです。まあ、PHS の場合はピッチとケータイで区別しちゃっても、何も問題のない世の中にはなってきていますが。いまのケータイの電波周波数 (2 GHz) って、ピッチの周波数 (1.9 GHz) に近いですし。

同じく簡易で区別されているのですが、ブログの場合はちょっと違います。もともと Web 上の HTML であることに変わりはないのですが、専用のツールを使っていて、あとは文章を流し込むだけ、という状況がブログは簡易ホームページといわれる由来になっているようです。

ですが、どんなツールを使おうが、手打ちで HTML を書き上げようが、俺はブログを簡易ホームページで括りたくないのです。Web という平等な場所に情報がある限り、それは立派な Web サイト (ホームページ) だろう、と思うのです。

知人から、ブログをやっているんだよという話を聞いて、へー、簡易ホームページか、などと思わないでほしいのです。中には俺のように、ひとつひとつ HTML をマークづけしながら記事を書き上げている人もいること、忘れないでください。

リンクについて考えさせられた 2

2006年05月14日(日)21:33

ひょんなことから前回のリンクページの存在意義とかの話を思い出し、再びリンクページの存在意義を問うことになりました。実はリンクページの自由研究なんて Web サイトを見つけてしまったのです。

社交辞令でリンクを張っているなら、いっそのことリンクページを取っ払ってしまったほうがいい、と思っているのは俺だけじゃないはず。そもそも、なぜリンクページがあるのでしょう。サイトを初めて作るとき、大抵の場合、リンクページという不可解なコンテンツが当たり前のように作られます。とりあえず掲示板とリンクページがあれば一人前のサイトっぽくは見えますよ。でも、本当にそれでいいのですか? 本当に好きなサイトは、リンクページに載せたくないと思っていたりするのですが。

多分そのうち、自己紹介ページのように、リンクページもリストラしますよ。バナー画像のアドレスも替えたので、リンクしているサイトの管理人さんには近々、メールで連絡しますね。

Firefox とか、ガンダムで語ろうぜ

2006年05月05日(金)11:26

最新の話題ではないのですが、PSPCSS に関する情報を探していたら、MS06-015 を適用すると、特定条件下で不具合という記事を発見しました。

MS06 ……思わずザクを思い浮かべてしまったじゃないですか。いや、あれは MS-06 ですから、微妙に違うんですけどね。

ガンダムつながりなのですが、Firefox はガノタ的に表現するならガンダム F90 のようなものだと、outsider reflex の Piro さんがおっしゃっています。

確かに、F90 はすっぴんの状態では何をやっても中途半端で性能の低いモビルスーツなんですよ。何かに特化した武装がないということで、ファーストガンダム RX-78-2 の逆のパターンなんです。RX-78-2 は最新の装備が満載で、どんな戦いにもなんとか対応できましたから。まあ、そんな、なんでも来い! なパターンはごく稀なんですよ。実際は器用貧乏というか、なんでも来いに名人なしなんです。なんだか例えが FFV みたいですが気にしない、気にしない!

最近、多くのブラウザが肥大化しているわけで、あれは、いろんな機能をなんでも詰め込んじゃった NTT ドコモのケータイと似ているんですよ。もっとも、最近のケータイは個性的な機能特化型が主流ですが。

例えば初期状態の、何も拡張されていない Firefox を、同じタブブラウザで有名な Opera と比較してみますよ。Opera は最初から何も入れなくても、不自由なく使えると思います。実際、俺も Opera には Flash など自動で入るもの以外は入れていませんから。でも Firefox は素体というか、下手したらフレームむき出しの状態のように見えるかもしれません。最低限、タブ機能とブラウズ機能だけの、Gecko を核にした軽量ブラウザなんです。

もし Firefox で Opera と同じ機能を使いたいなら、いろいろな拡張機能やプラグインを入れなければなりません。でも、Opera と同じにする必要はないんです。Opera と同じにするなら Opera を使えばいいんですよ。Opera の機能をすべて使うつもりですか? Firefox は使いたい機能だけを追加できるので、使わない機能というのは、そうないと思います。つまり、無駄がないということ。最初は非力だけど、可能性を秘めたブラウザなんです。

リンクについて考えさせられた

2006年05月01日(月)19:30

一般的な個人サイトによく設置してあるリンクのページ。あれって、一体どんな意味があるのでしょう。

とあるアニメが気になり、公式サイトを見ていたんです。得たい情報はすぐに見つかりました。さて、あっさり見つかったので、次はどのページを見てみようか、というわけでリンクのページを開いてみたんです。アニメの公式サイトということで、出てきたサイト名は原作の漫画を掲載している出版社やアニメの製作会社、そしてそれに出演している声優さんたちの公式サイトの名前でした。

ここで衝撃が走ったわけです。Web サイトから他の Web サイトへのリンクは、本来こうあるべきなのではないか! と。冒頭の一文に話を戻します。

個人サイトでよくある種類のリンクページ。ほとんどの場合、サイトの制作の際に手引きをしてくれたり素材を提供してくれたサイトや、日常で何かしらの情報を提供してくれたサイト、自分がいま興味を持っている情報が載っているサイトや、実生活で自分に関わりのある人が作っているサイトなど、その種類は人によって様々です。中には、自分が加入しているインターネット・サービス・プロバイダーのホームページ (最初に表示することを期待されるページ) へリンクしている人もいたりします。自分のサイトを訪れてくれた人が、本当にそんなサイトを見たいと思うでしょうか。まあ、サイトを作るのに参考になったサイトを紹介するのは、同じ境遇での来訪者にとっては妥当といえば妥当だと思いますが。

やはり理想的なリンクとしては、先ほどのアニメの公式サイトのように、自分のサイトの内容と直接関係のある情報を含むサイトへリンクしていることが大切なのではないでしょうか。Web ページは、内容同士のつながりを重視すべきだと、俺は思います。そりゃあ、ゲームソフトに関係する内容のサイトのリンクページが、隣町の自転車屋さんのサイトへリンクしていたら……どういう意図でリンクに組まれたんだかさっぱりわからないですよ。と、まあ、そんな感じです。

ちょっと心配なこと、というかわだかまることなんですが……ぶっちゃけ、個人サイトのリンクページって、馴れ合いというか……友達同士、身内同士でお互いにリンクし合っている、って感じじゃないですか。で、内容的にはまったく関係のない情報を取り扱っている、と。それも、内容の密度やサイトの良し悪しに関わらず。ただリンク先のサイトが多ければ、それだけでかっこよく見えるという、ホームページ作りの初心者的な発想だと思いますよ (初心者は Web サイト、Web ページと呼ばずホームページと呼ぶ傾向にある)。相手のサイトで扱う内容がどんなものであるか関係なしにリンクするのって、サイトの作者にとっては自己満足でしかないんです。たとえリンク先が個人的に付き合いのある人のサイトだとしても、サイトを訪れて見てくれた人にとっては、まったくつながりのない、内容の途切れたリンクでしかないんですよ。恐らく、サイトの作者は気づいていないと思います。いや、多分気づいていても変えられないんです、リンク先が身内だから。自分のサイトに関係のない内容を扱っているサイトだからリンクを切らせてもらう、だなんて……さすがに言えませんよね。人間関係に油が切れるというか、非常に気まずい思いをすると思うんですよ。それで、現状のままでいるしかない、と。

まあ、いろいろ書いておいてなんですけれど、結局のところ、サイトのリンクをどうしようが、作る側の自由なんですけどね。ただ、俺は、内容的につながりのない馴れ合いのリンクを作っても、恐らく来訪者にとっては興味のないものだぞと言いたいわけですよ。私見でした。

こだわり恋文

2006年03月02日(木)19:06

-第2版-

まずはフォントの幅を理解しよう

こだわっていますか?
このページは、このサイトを訪れてくれたみなさんに贈る 私からの恋文 (ラブレター) です。

私は こういう文書を作成するときに こだわります。読んでいて気付いた人も いるかもしれませんが、学校で習うような書き方を していません。原稿用紙に書く場合は、学校で習うような書き方でも構わないと思います。ただ、紙面に書く場合と同じ気持ちを持ったままコンピュータで電子文書を作成してしまうと、場合によっては読みづらい印象を与えてしまうことがあります。それは、コンピュータで扱うフォントに少なからず関係しています。今でさえプロポーショナルフォントと呼ばれる、文字間を詰めたフォントが一般的ですが、かつては すべてのテキストが等幅フォントと呼ばれるもので表示されていました。等幅フォントは その名のとおり、すべての文字の幅が一定です。それに対し、プロポーショナルフォントは幅の狭い文字を詰めて表示するため、一行に表示できる文字が多くなります。

参考 - 同じ文字列を表示した場合のフォントによる字幅の変化
等幅フォント・・・・・・:こだわり恋文 Hiroya's Express!
プロポーショナルフォント:こだわり恋文 Hiroya's Express!

では、等幅フォントとプロポーショナルフォント、どちらが読みやすいのでしょうか。日本では昔から原稿用紙を使って文章を書く習慣があります。もともと漢字や仮名文字は縦横の大きさが同じで、ちょうど正方形のマスに収まるという特徴があります。そのため、等幅フォントを使用したほうが読みやすい場合が多いのです。しかしアルファベットは正方形のマスに収まるような大きさではありません。アルファベットの文字列を等幅フォントで表示すると、参考のように「'」(アポストロフィ)の位置で文字が大きく離れてしまいます。全体的に見ても不格好です。
以上のことから、日本語には等幅フォント、アルファベットにはプロポーショナルフォントが適しているといえます。

日本語部分は等幅、アルファベット部分はプロポーショナルになるフォントが存在すれば理想的なのですが、残念ながら そのようなフォントは見たことがありません。現状では文書作成者自身の努力で その都度フォントを切り替えて使うしかないようです。もっとも、全文がプロポーショナルフォントで表示されているほうが統一性があり、読みやすいことは確かです。複数のフォントが混在させることによって、文書全体が読みづらくなることもありますから注意が必要です。

以降は現在主流となっているプロポーショナルフォント、とりわけ ここではMS Pゴシックを中心に話を進めていきます。MS Pゴシックは Microsoft Windows で標準に採用されているプロポーショナルフォントです。

半角スペースに こだわってみよう

日本語には句読点 (「、」と「。」) がありますね。英語にも「,」(カンマ) や「.」(ピリオド) があります。音楽にも休符や終止符がありますね。

さて、日本語と英語を読み比べてみましょう。すると まったく違うことに気づきます。英語は単語と単語にスペース (空白) を入れますが、日本語には それがないのです。その代わり、漢字やカタカナを使って読みやすくしていますが、それでも不充分な場合があります。ここに私の こだわりがあります。

長い文章では必然的に、読点を打つ個所が増えます。しかし、ただ打ちたいところに打っているだけでは全体として読みづらいものに なりかねません。読点を打つまでもないが ちょっとだけアクセントを変えて読んでもらいたい個所などには半角のスペースを入れてみましょう。ひらがなやカタカナが連続で使われる場合にも有効です。

参考 - 日本語でも単語の間にスペース入れる
スペースを入れなかった場合:ひろやのこだわり恋文
スペースを入れた場合・・・:ひろやの こだわり恋文

私は もう一箇所、半角スペースを入れるよう心がけている個所があります。全角文字と半角文字の間です。
よく、個人で運営している Web サイトで見かけますが、半角のアルファベットと全角の日本語が隣接している場合があります。全角文字同士が隣接してるのであれば差し支えないのですが、半角と全角が隣接する場合は半角のスペースを入れるようにしてみましょう。ただし、全角の句読点の直後にはスペースを入れなくて結構です。下の参考を見れば一目瞭然でしょう。

参考 - 半角文字と全角文字の間にスペースを入れる
スペースを入れなかった場合:Windowsの終了
スペースを入れた場合・・・:Windows の終了

これを見て Windows のスタートボタンを押した人、正解です。Windows を含む Microsoft 製のアプリケーションや MSN などの Web サイトでは ほとんどすべて、半角文字と全角文字の間にスペースが入っています。私が Web サイトを開設する際に参考にしたのが Windows の文字表記方法だったのです。言わば Windows は私のコンピュータ上での表記を教えてくれた先生ですね。

なるべく正しい表現を

私は「ら」抜き表現を文章にするのが好きではありません。ですから、できる限り「ら」を含めた文章作りを心がけています。掲示板で私が書きこんだ文章に「ら」抜き表現を見つけることは難しいと思います。

「ら」抜き表現は結構有名な表現なので、意識している人も少なくないと思います。しかし、「〜ている」を「〜てる」とする「い」抜き表現は あまり注目されません。なぜでしょうか。「ら」抜きほど乱れた言葉ではない、ということでしょうか。私は「い」抜き表現にも「ら」抜き表現同様、注意していきたいと思います。もっとも、最近では IME や周辺のソフトウェアによって、そのような表現を見かけることは あまりないと思いますが、私が使っているコンピュータには そういった機能がありません。やはり、言葉は使う側の人間が きちんと管理していくべきなのです。万人の目に触れるものなら なおさらですね。

参考 - 「ら」抜き表現と 「い」抜き表現
食べられる→食べれる
来られる→来れる
食べている→食べてる
来ている→来てる

※掲示板やチャットでは「ら」抜き、「い」抜きの話し言葉になる場合もあります。

こだわりは誰のために?

今回は文章表現としての こだわりをお話しました。みなさんにも いくつかの こだわりがあると思います。それは他人に関係のあることだったり、自分にしか関係のないことだったりと、色々でしょう。自分にしか関係のないことを話すのは自己満足としか受け取られないかもしれませんが、自分以外の考えを知るのには いい機会です。この こだわり恋文を参考に、見やすい Web ページを作成しようと思われる方がいれば幸いです。

-初版 2003年3月3日-

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