F=フロスト

M=メミリア

X=カイ

C=カオス

S=フェルツェナ兵

D=ダグラス

A=アゼル

L=ラナ

★ F「俺とお前の違いはなんだ?」

S「俺はすぐに逃げる。 だが おまえは戦い抜く。 それが 俺とおまえとの違いだ。」

☆ F「あんたは俺の人生を台無しにした。 あんたも自分の人生を台無しにしたんだ!」

☆ C「違いのわかる人は 違うのだ。」

☆ D「霧の中を進むより、雨の中を進む方が難しい。」

☆「なぜ今があるのか、そして今をどう歩むのか。」

☆「助けるとは身を助けるのではない、自分を助けるのだ。」

☆「暗い雲が広がって行く。 一体何があったというんだ。」

☆ D「侍が 己の刀を棄てるとは…。なかなかなものだ。」

☆「俺にはまだ待ってる人がいるんでね。 なかなか死ねないんだよ。」

「貴様はそいつに何をしてきたんだ?」

「分からん。だが待っていることだけは確かだ。 俺もそいつを待ってるからな。永遠に。」

★ F「道はない。だから 道をつくるんだ!」

★ X「どんな時も、君だけは裏切らなかった…。 だから…俺は君を裏切ることなんてできない!」

☆ F「そんなのは力じゃない。あんたは自分の力を知らないんだ!」

☆ F「俺には やらなきゃいけないことがある。こんな所で死ねないんだ!」

☆ D「朝になれば日が昇る。たとえ悪夢を見た後でも…。」

☆ X「おまえの力には なれないが、おまえの友にはなってやってもいい。」

☆ D「たとえ何もかもなくなっても、たった一つ、残るものがある。 この戦いの記録でもなく、俺たちが生きた事実でもない。 それはみんなの心の中にある。みんな持っているんだ。 ただ、それに気付くのが早いか遅いか。それだけだ。」

☆ C「俺に同情するな。おまえは自分のことだけ考えればいい。」

☆ S「大地は俺たちを認めてくれるか……いや、認めてくれない。 俺たちが考えているほど大地は優しくない。」

☆ M「悲しくても泣かないで。あなたは決して彼に劣ってなんかいないわ。 ただ、彼が強すぎただけなのよ。」

☆ M「私は、みんなを支えられる力には なれないかも…。 でも、みんなが私を必要としている。 私はみんなの支えになってあげなきゃ…。」

F「いいよ、無理はするな。 俺たちで何とかできることだって あるはずだ。」

M「でも、何とかできないことはどうするの?」

F「…そ、そんなこと…。」

M「だから私が必要なの。そうでしょ?」

★ C「力は何がために存在する。それを使うとき、誰が止めてくれようか。…俺にはわかる。」

F「何が わかる!?」

C「俺に使ってもらいたい力だよ。力は俺に呼びかける。 …さぁ、今こそその力、使う時が来た。おまえにも見せてやろう。この世界の 悲劇の末路を!」

☆ X「おまえには負けたよ。いくら強い騎士でも、あんな攻撃まともにくらったらどうなるか…。」

F「…俺、本当は騎士なんかじゃない。王国兵士の 落ちこぼれさ。」

X「何 言ってんだよ。おまえは立派なナイトだぜ。まぁ、俺の中ではな。」

F「フッ、いいさ。俺も今日まで おまえのことをただの盗賊だと思っていた。」

X「おいおい、本当にか?」

F「…冗談だ…。」

★ C「聞け。俺は おまえたち一般兵士とは違う。」

FS「!?」

C「おまえたちは 不思議な力を信じるか? 魔法や超能力、呪い…そんな力だ。 まぁ、元は同じ、みんな人間の持つ能力を 極限を超えて引き出したものだ。」

S「…俺は 信じない。俺は自分の目で確かめないことには信じられない!」

C「ならば見せてやろうか。俺の力は世界を変えてしまうほど強力だ。」

F「何をするつもりだ!?」

C「…クックックッ、フハハハハ! 俺は知ってしまった。俺は人間を超えた存在だ。 そう……俺は神だ!」

☆ D「『万物は海より出でし、海へ還る。人もまた例外にあらず。』 これは昔、フェルツェナの王が言った言葉だ。 俺は今の国王が何を考えているのか、それが知りたい。」

☆ C「…国王は先立たれた。おまえたちは来るのが少し遅かった。」

☆ L「あなたがたは 私の兄と何の関係があってここに来るの!? 兄さんを これ以上巻き込まないで!」

☆ D「俺の傷は昔のものだ。今は もう関係ない。」

☆ S「夢なんか見るだけ無駄だ。もっと現実を見ろ。」

☆ F「…俺のこと、誰も見ちゃいない…。…みんな、自分の現実で精一杯なんだ…。」

☆ X「みんな俺が悪いんだ。許してくれなくてもいい。 俺はただ、みんなの力になりたかっただけなんだ。」

F「そんなこと気にするな。俺だってあるさ。 俺だけじゃない。みんなにだってそういうことは ある。 自分は そういうつもりでやったわけじゃないのに、結果が駄目になってしまうなんて、よくあることだ。」

M「そう、あなたの その心は大切よ。 …それに、結果が出てもまだ終わったわけじゃないんだから…。がんばりましょ? ね!」

☆ C「俺が望むのは相対的で儚い権力ではなく、絶対的な自信だ!」

F「…俺には わからない…。 あんたの言っている意味も、あんたがしようとしていることも…。」

☆ X「なぁに、飛空艇なんか 俺の手にかかれば お手のもの。まかせとけ!」

☆ D「彼奴(きゃつ)、一体 何をしようというのだ…?

もし彼奴の狙いが王国なら、世の中の常識はことごとく崩れる。 そうなれば取り返しはつかない。彼奴の世だ。」

F「不思議な力を悪用させてはいけない!」

★ C「ち、ちくしょう! 俺に もっと力があれば あいつを助けられた…。力が…あれば……。 そうだ、力だ! 力さえあれば、俺は…俺は 強くなれる!」

☆ S「俺、何もいらないよ。だって、君がいるじゃないか。大切な友達だ。」

☆ S「隊長を怒らせるなよ。あの人、怒ったら 誰も止められないんだから…。」

☆ X「初めから わかっていたさ。 俺たちは 大きな運命の渦の ど真ん中にいる。 これから どう行動するかで渦に飲まれるか、渦から脱出できるかが決まるんだ。」

☆ M「死なないわ。私には 大切な仲間がいるから。」

☆ X「ただ待ってるだけが仕事じゃないぜ。そんなことしてたら日が暮れちまう。」

★ X「俺の名はカイ、トレジャーハンターのカイ・ライトだ。」

☆ X「俺は自分の弓技(ゆみ)に自信がない。でも、俺は思うんだ。 できるのに やらなかったら 絶対後悔するぞって。 当たるのに わざと外せないだろ? 俺は絶対に後悔したくないからな。」

F「…誰だって後悔はしたくない。でも俺は、それを覚悟してきた。 だから半分あきらめていたのかもしれない…。」

☆ L「私ならきっと、自分の夢をも棄てて、世界の流れを変えようなんて、できないことでしょうね。」

☆ M「人は 涙なしには生きられないの。 あなただってそうでしょ?」

F「……。」

☆ X「明日はきっと 明るいぜ!」

☆ F「俺たちの、いや 人類の最後の賭けだ。 明日を見るか、それともあの世を見るか…。」

X「…俺は どっちでも構わない。 でも、できることなら明日を見てから あの世だな。 …へへっ。武者震いするぜ…。」

M「…明日に賭けるわ…。」

F「いくぞ!」

☆ A「私には君の心が読めない。すまんがちょっと時間をくれるか?」

F「…いいだろう。」

☆ X「この船、俺に舵を取らせてくれ。こういう機械は得意なんだ。」

F「…構わん…。」

☆ A「丁度いい所に来た。この手紙を受け取ってくれないか?」

F「…アゼルさん、まさか 俺に…。」

A「あっ、いやいや、変な事じゃないんだ。仕事のことだ、仕事。 ラブレターなんて想像したか?」

F「い、いや後で読んでおく!」

A「すまんな、次から次へと仕事のことばかり。たまには休みたいだろう。」

F「…これが仕事だ。苦には ならない。」

A「……変わった奴だ。」

☆ A「フロスト! フロストはいるか!?」

F「……。」

A「フロストは いるのか!?」

F「…はい。」

A「お前がフロストか。王様がお呼びだ。すぐに行け。」

F「王様が…?」

★王「私が君たちを呼んだのは明日の出陣に備えてのことだ。」

F「……。」

王「まず、明日 出陣するメンバーを発表する。 メンバーはここに来てもらった5名。少人数での部隊となる。 そして 君たちは王国騎士隊長のもとで戦ってもらう。」

S「騎士隊長は今、どこに おられるのですか?」

王「彼の個室だろう。 後であいさつに顔を出すといいだろう。」

F(俺たち5人と隊長1人の 計6人か…。)

王「君たちの健闘を祈る。」

☆ F「俺は 今という時間を 幸せだと感じたことは 一度もない。」

☆ M「助けてもらったんだから、力になってあげるのが礼儀ってものでしょ?」

F「…そうだな。」

☆ X「俺には あんたの気持ち、よーく わかるぜ。 俺もかつては そうだったからな。」

★ A「…カオスには会ったのか? まぁ、一度会っといた方がいいな。」

★ F「…俺はフロスト・アークエスト。明日からお世話になります。」

C「…カオスだ。…明日からの遠征、よろしく頼む…。」

☆ X「助け出す? それだけが目的じゃないだろう?」

F「……。」

D「多少の危険は覚悟している。俺を行かせろ…。」

F「駄目だ! これは俺の、自分自身に対する挑戦でもあるんだ!」

X「…やっぱりな…。」

F「それに あんたは 王国に顔が知られている。」

D「…わかった。おまえの言う通りにする…。」

F「…メミリアを頼む。 …カイ、一緒に侵入してくれ。」

X「あ、あぁ…。」

☆ D「日は…まだ昇らない。」

☆ S「強いな、あいつは。」

☆ F「俺は 奇跡を信じることができない。 見たことないものをどうやって信じればいいんだ。」

☆ M「どんな時も、答えは1つじゃないわ。」

☆ X「俺だったら運命に逆らえる。友がいるからな!」

☆ F(…カオス…。 あんた一体、何のために戦うんだ…。

一体、何のために…?)

☆ F(…これが カオスの想像する未来か…?)