リンクについて考えさせられた

2006年05月01日(月)19:30

一般的な個人サイトによく設置してあるリンクのページ。あれって、一体どんな意味があるのでしょう。

とあるアニメが気になり、公式サイトを見ていたんです。得たい情報はすぐに見つかりました。さて、あっさり見つかったので、次はどのページを見てみようか、というわけでリンクのページを開いてみたんです。アニメの公式サイトということで、出てきたサイト名は原作の漫画を掲載している出版社やアニメの製作会社、そしてそれに出演している声優さんたちの公式サイトの名前でした。

ここで衝撃が走ったわけです。Web サイトから他の Web サイトへのリンクは、本来こうあるべきなのではないか! と。冒頭の一文に話を戻します。

個人サイトでよくある種類のリンクページ。ほとんどの場合、サイトの制作の際に手引きをしてくれたり素材を提供してくれたサイトや、日常で何かしらの情報を提供してくれたサイト、自分がいま興味を持っている情報が載っているサイトや、実生活で自分に関わりのある人が作っているサイトなど、その種類は人によって様々です。中には、自分が加入しているインターネット・サービス・プロバイダーのホームページ (最初に表示することを期待されるページ) へリンクしている人もいたりします。自分のサイトを訪れてくれた人が、本当にそんなサイトを見たいと思うでしょうか。まあ、サイトを作るのに参考になったサイトを紹介するのは、同じ境遇での来訪者にとっては妥当といえば妥当だと思いますが。

やはり理想的なリンクとしては、先ほどのアニメの公式サイトのように、自分のサイトの内容と直接関係のある情報を含むサイトへリンクしていることが大切なのではないでしょうか。Web ページは、内容同士のつながりを重視すべきだと、俺は思います。そりゃあ、ゲームソフトに関係する内容のサイトのリンクページが、隣町の自転車屋さんのサイトへリンクしていたら……どういう意図でリンクに組まれたんだかさっぱりわからないですよ。と、まあ、そんな感じです。

ちょっと心配なこと、というかわだかまることなんですが……ぶっちゃけ、個人サイトのリンクページって、馴れ合いというか……友達同士、身内同士でお互いにリンクし合っている、って感じじゃないですか。で、内容的にはまったく関係のない情報を取り扱っている、と。それも、内容の密度やサイトの良し悪しに関わらず。ただリンク先のサイトが多ければ、それだけでかっこよく見えるという、ホームページ作りの初心者的な発想だと思いますよ (初心者は Web サイト、Web ページと呼ばずホームページと呼ぶ傾向にある)。相手のサイトで扱う内容がどんなものであるか関係なしにリンクするのって、サイトの作者にとっては自己満足でしかないんです。たとえリンク先が個人的に付き合いのある人のサイトだとしても、サイトを訪れて見てくれた人にとっては、まったくつながりのない、内容の途切れたリンクでしかないんですよ。恐らく、サイトの作者は気づいていないと思います。いや、多分気づいていても変えられないんです、リンク先が身内だから。自分のサイトに関係のない内容を扱っているサイトだからリンクを切らせてもらう、だなんて……さすがに言えませんよね。人間関係に油が切れるというか、非常に気まずい思いをすると思うんですよ。それで、現状のままでいるしかない、と。

まあ、いろいろ書いておいてなんですけれど、結局のところ、サイトのリンクをどうしようが、作る側の自由なんですけどね。ただ、俺は、内容的につながりのない馴れ合いのリンクを作っても、恐らく来訪者にとっては興味のないものだぞと言いたいわけですよ。私見でした。

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